- 中小企業診断士ってなに?
- 中小企業診断士になるメリットは?
- 中小企業診断士の試験ってどんな感じなの?
など、中小企業診断士に興味がある方も多いかと思います。
そこで本記事では、中小企業診断士の試験について
- 受験資格
- 試験日や日程
- 試験科目
- 合格基準や合格率、倍率や難易度
- 申し込み
など、中小企業診断士の受験や勉強をお考えのあなたが、
わかりやすいように、サクッとまとめました。
中小企業診断士の試験について、メリット、勉強時間、試験日、試験内容、試験科目、合格基準などを知りたいあなたはこちらをどうぞ
中小企業診断士資格のメリットとは
中小企業診断士の資格は、経営コンサルタントの国家資格です。
国家資格ですので、信頼度も高く、
- 企業内ではキャリアアップが加速できたり、
- 取引先との信頼度を高めることができる
- 経営全般に幅広い知識を得れる
といったメリットがあります。
中小企業診断士の受験資格って何か必要なの?
受験資格は特に必要ありません。
誰でも受験することが可能です。
ただし、科目免除という制度がありまして、
特定の資格を持っている方は、1次試験の科目を免除してもらうことができます。
(科目免除について、詳しくはこちらをどうぞ)
中小企業診断士合格に必要な勉強時間とは
中小企業診断士の試験は、
独学するにも、学校や通信講座などを受講するにも、
合計で、およそ1000時間の勉強が必要だと言われています。
1日3時間勉強するとすると、だいたい1年かかる計算になります。
ですので、試験日程をみすえて、前もってしっかり計画をたてるのが重要となります。
そこでまず、中小企業診断士の試験日程を見てみましょう
中小企業診断士の試験日程とは
中小企業診断士になるには、3つの試験を合格する必要があります。
- 1次試験
- 2次試験
- 口述試験
です。(これらの詳しい内容は後述します)
まず1次試験ですが、毎年8月上旬の土日に連続で行われています。
ただし、平成32年度は、東京オリンピックがありまして、
試験日程が重なるとのことで、1次試験の日程が早まる予定です。
具体的な日程はまだですが、7月中旬の土・日に行われる予定です。
例年と異なりますので、ご注意ください。
試験を受けるには、まずは申し込みが必要です
中小企業診断士試験の申し込みや試験日とは
例年だいたい同じスケジュールで試験が進んでいきます。
厳密な日程は、その年の4月に発表されます。
ここでは、参考までに、平成30年の試験日程をご紹介しておきますね。
受験申込受付期間:5月2日〜5月31日
受験票・写真票の発送にち:7月9日
1次試験日:8月4(土)・5(日)
正解と配点の発表:8月6日
1次試験合格発表:9月4日
2次試験案内配布・申込受付:8月24日〜9月18日
2次試験・筆記試験:10月21日(日)
口述試験を得た方の発表:12月7日
口述試験:12月16日(日)
合格発表:12月25日
となっています。
日程としては、
- 4月中に試験日程を確認
- 5月中に申し込み
- 8月に1次試験
- 10月に2次試験(筆記)
- 12月に2次試験(口述)
という流れになります。
1次試験の試験日程は土日の連続で行われますので、
早めに予定をチェックしておきたいですね。
中小企業診断士の試験内容や試験科目とは
中小企業診断士の試験は、
- 1次試験
- 2次試験の筆記
- 2次試験の口述試験
の3つがあることはお話ししました。
次に、それぞれの試験の内容や科目などをご紹介したいと思います。
中小企業診断士の「一次試験」と、その「合格基準」とは
1次試験は、マークシート式の試験です。
土日の2日間に分けて行われ、7つの科目があります。
1日目は、以下の4科目です。
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理
2日目は、以下の3科目になります。
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・中小企業政策
これら7つの科目について、幅広い知識が求められます。
合格基準は、7科目の合計点が、
700点満点中420点以上(各科目6割以上がめやす)
であれば合格になります。
ただし、1科目でも40点未満のものがある場合には、
合計で420点を取れたとしても、不合格になります。
まんべんなく勉強することが重要になります。
中小企業診断士の「2次試験(筆記)」と、その「合格基準」とは?
2次試験の筆記試験は、論述試験になります。
企業の情報が与えられて、その企業についての診断やアドバイスを記述する、といった内容になります。
4つの分野から出題されまして、
- 組織・人事に関する事例
- マーケティング・流通に関する事例
- 生産・技術に関する事例
- 財務・会計に関する事例
となっています。
1次試験で問われる内容をもとにして、
具体的な企業への診断やアドバイスができるかが問われます。
合格基準は、4分野の合計点が上位20%程度に入ると合格です。
解答は論述式で、具体的な模範解答はなく、自分が何点取れたかは明かされません。
しかし、仮に不合格となった場合には、
科目ごとにA, B, C, Dランクとして通知されます。
どの科目がどの程度の出来だったかはわかるので、
次の試験の対策に役立てることが可能となります。
中小企業診断士の「2次試験(口述)」と、その「合格基準」とは?
2次試験の筆記に合格したら、口述試験があります。
口述試験は、試験官3人程度との質疑応答になります。
質問内容は、2次試験の筆記試験に出題された内容に関するもので、
筆記試験とは違った角度での質問がされます。
コンサルタントとしての現場での対応力や、コミュニケーション能力が見られる試験となっています。
中小企業診断士の試験の受験人数、倍率、合格率、難易度は?
中小企業診断士の受験者数や合格者数は、どうなっているでしょうか。
中小企業診断士の受験人数
毎年、およそ2万人が受験しています。
1次試験の合格者数
およそ2万人の受験者数のうち、約3000人前後が合格します。
割合でいうと、15から25%の間になります。
4〜7人に1人が突破するイメージです。
2次試験の受験人数と合格者数
2次試験は、1次試験の免除者も含めて行われ、
毎年、5000人程度が受験します。
(1次試験免除とは、前年度に1次試験を合格していれば、1次試験は受けずに、2次試験から受験することができる制度のことです)
そのうち、2次試験の筆記試験を突破するのは、
だいたい20%前後の800ー900人程度となっています。
口述試験まで進んだ方は、過去の統計を見る限り、
基本的には、ほぼ合格することができます。
つまり、2次試験の山場は筆記試験となります。
以上より、最終的に、
毎年2万人が受験して、1000人くらいが合格する試験ということになります。
合格率は5%程度と考えることができます。
ちなみに、
司法試験の合格率は25%程度
税理士試験の合格率は15%程度
公認会計士の合格率は10%程度
程度と言われています。
合格率だけ比べると、中小企業診断士の方が難易度が高いように思われるかもしれません。
上の3つの資格はいずれも取得するのが難しいと言われていますが、
これらの資格は、受験するための受験資格が必要なので、
受験する方は、すでに絞られています。
受験者を絞った上での試験なので、合格率だけ見ると割高となります。
それに対して、中小企業診断士は、受験資格など特に必要ないので、
受験者を絞ることなく、多様なバックグラウンドを持つ方が受験できます。
その結果、合格率が低いのではないかと思います。
というわけで、中小企業診断士は、決して簡単な試験ではありませんが、
合格率だけ見て受験をあきらめたりするのはもったいないのではないでしょうか。
というわけで、本記事では、中小企業診断士の試験について、
- 中小企業診断士になるメリット
- 必要な勉強時間
- 試験日・試験内容・試験科目・合格基準
などについて、サクッとまとめました。
こちもございます↓