「給料未払い」にあったとき、「請求」すれば払ってもらうことができます。
え?そうなの?
と思われる方もおられるのではないでしょうか。
- 社長が払わない!というから、もらえないと思った
- 相手に強く言うことができず、押し切られてしまった
- 自分ではどうすることもできないと思い、あきらめた
など、くやしい想いをされた方もおられるかもしれません。
「給料未払い」は、支払ってもらうことができます
給料未払いでもあきらめないでください!
まずは、給料未払いは払ってもらえることを知りましょう。
そして、支払ってもらう方法を学び、きちんと請求しましょう。
そうすることで、泣き寝入りせずに働いた対価をシッカリもらうことができます。
とはいっても、
- 手続きなど、自分でできるのかなぁ
- 法律など、むずかしいことはわからない
- 弁護士など、専門家に相談したほうがいいの?
など思われるかもしれません。
他にも、
- バイトでも請求できるの?
- 刑事告訴はできる?
- 時効はあるの?
など、いきなりあれこれ悩んでしまっても、頭がこんがらがっちゃいますよね。
そんな場合には、全体像を頭に入れておくとよいかと思います。
給料未払いの発生から請求の仕方、手続きの流れなどを、ザックリと理解しておくのです。
もし専門家に相談するとしても、おおまかにでも理解しておけば、よりシッカリと的確に相談できるようになるはずです。
そこでオススメなのが本書になります ↓
本書は、見ての通りマンガなのですが、ただの漫画ではないんです。
法律事務所につとめる主人公・田村は、さまざまな案件に取り組みながら、行政書士を目指します。わたしたちは田村が関わる仕事を通じて、一緒に法律知識を学んでいけるという、お得なマンガなんです!
第1巻は、田村が働いていた清掃会社での理不尽な解雇から始まります。
免許更新のため、休みを事前報告し、上司に許可をもらっていた田村でしたが、上司が社長に報告を忘れてしまいます。無断欠勤と思った社長は激怒し、田村は給料未払い状態で、突然解雇されてしまいます。
やけになり飲み屋で酔いつぶれていた田村ですが、偶然、行政書士の大野と出会います。
事情を聞いた大野は、田村に「内容証明」を授けます。
翌朝、書類1枚で給料がもらえるわけがない・・・と半信半疑だった田村も、ダメもとで送ってみることに。
すると3日後には田村のもとに、給料未払い分25万円と解雇予告手当金25万円の計50万円が届けられるのでした。
受け取った田村は大野に感謝するとともに、法律のすごさに感動し、大野の事務所で働くことを志願します・・・
といったはじまりになっています。
田村が遭遇した給料未払いの件では、内容証明が絶大な効果を発揮しました。
といっても、内容証明なんてどう書けばいいかわからないという方も大丈夫です。
大野が書いた内容証明の文例がありますので、自分で書くことを考えている方の参考にもなるのではないでしょうか。
ほかにも、内容証明の送付では、大きい郵便局で、配達証明をつけることなどのポイントも学ぶことができます。
加えて、支払う社長側の心理も詳しく描写されていますので、請求する側だけでなく請求される側の気持ちも俯瞰できる内容となっています。
漫画を読みながら、自分が内容証明を出す状況を、頭の中でシミュレーションできる1冊です。
ちなみに第1巻で扱われているテーマは、給料未払いだけでなく、
- 借金について、信用情報機関への照会、借金くせがある人の本人申告制度
- 戸籍のクリーニング
- 美人局
といったものが含まれていて、身近な話題とともに法律の勉強にもなります。
というわけで今回は、給料未払いの請求について、内容証明の文例もあり、ストーリーでわかりやすいカバチタレをご紹介しました。
本書「カバチタレ」は、わたしたちの周りで、頻繁ではないけど、まれに遭遇しそうな法律が関わる事件・事故について、面白いストーリーの中でわかりやすく学べます。その中で法律知識も学べるので、読んでおいて損のないマンガです。
キャラの濃い事務所の面々とのやり取りや、無理難題を頼んでくる依頼人、現実世界の光と影、といった、現実世界の残酷さや、人情味あふれるストーリーなどを、歯切れよく描いています。他巻もおすすめです!
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